診療便り2017年第8号

2017/09/14

間もなく、インフルエンザの予防接種が開始となります。

 

皆さんは、毎年、インフルエンザの予防接種を受けていますか?

インフルエンザの流行は例年12月から翌年3月くらいまでですが、予防注射を受けるか、

打つとしたらいつがいいのだろう?。身近にも、予防注射を打ったのにインフルエンザにかかった例があり、

インフルエンザワクチンは本当に効果があるのだろうか?と思うことはありませんか?

実は、インフルエンザの予防注射には、感染を予防する効果はありません。

しかし、厚生労働省の研究班の報告によれば、インフルエンザの発症と重症化を抑える効果はあるそうです。

研究班の分析では、65歳以上の高齢者はインフルエンザワクチンの接種によって発症リスクを34~54%、

死亡リスクを82%減らせ、0~15歳では1回接種で68%、2回接種で85%、16~64歳では1回接種で55%、

2回接種で82%の発症予防効果があったとする報告もあります。

 

ワクチンの主な副反応は、注射したところの赤み、腫れ、痛みが最も多く10~20%、

発熱、寒気、だるさといった症状も5~10%の人に起こります。

まれに、アナフィラキシー・ショック、発疹、じんましんといったアレルギー反応が出る場合もあるので注意が必要です。

特に持病もなく元気な10代~50代であれば、インフルエンザになったとしても1週間くらいで回復します。

「それなら予防接種は必要ない」と考えるなら、「受けない」という選択もありだと思います。

受験生とその家族、仕事が忙しくて1週間も休んでいられない人は、少しでもリスクを減らすために接種を受けたほうが無難かもしれません。

 

接種は生後6カ月~13歳未満は2回、13歳以上の人は1回が基本で、基礎疾患のある人などリスクの高い人は医師と相談のうえ2回受けたほうがいい場合もあります。

ワクチンで抗体ができ始めるのは接種後2週間程度経ってからなので、大流行が始まる12月くらいまでに接種を受けておいたほうがいいとされています。

毎年接種が必要とされるのは、効果の持続期間は5カ月程度と短く、昨シーズンと今シーズンのワクチンは内容が異なるからです。


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