診療便り2017年第4号

2017/05/18

今年の春は例年以上に帯状疱疹の方が来院されました。

帯状疱疹は、身体の左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。

ウイルスによって起こり、水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でもなる可能性があります。

    加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、

神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。

 

通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリするような痛みが持続することがあります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。

これは急性期の炎症によって神経に強い損傷が生じたことによって起こります。

皮膚症状が重症、夜も眠れないくらい痛い、60歳以上の方は、帯状疱疹後神経痛が残る可能性が高いため、注意が必要です。

帯状疱疹後神経痛が残った場合は、ペインクリニックなどでの専門的な治療が必要となる場合があります。

 

治療は、抗ヘルペスウイルス薬を中心に行われます。効果があらわれるまでに2日程度かかります。

服用してすぐに効果があらわれないからといって、服用量を増やしたり、途中でやめたりしないで、指示通りに服用してください。

抗ヘルペスウイルス薬は、発病早期に服用を開始するほど、治療効果が期待できます。

帯状疱疹の特徴的な症状を自覚したら、できる限り早く受診してください。

 

日常生活の注意点

できるだけ安静にしましょう

 帯状疱疹は疲労やストレスが原因となり、免疫力が低下したときに発症します。

 十分な睡眠と栄養をとり、精神的・肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。

患部を冷やさないようにしましょう

 患部が冷えると痛みがひどくなります。患部は冷やさずに、できるだけ温めて血行を

 よくしましょう。だだし、使い捨てカイロや温シップ薬は、やけどやかぶれに注意して使いましょう。

水ぶくれは破らないように気をつけましょう

 水ぶくれが破れると、細菌による感染が起こりやすくなります。

 細菌による化膿(かのう)を防ぐためにも、患部は触らないようにしましょう。

小さな子どもとの接触は控えましょう

 帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性があります。

 

帯状疱疹は早期に適切な治療を行うことで、症状を軽くし、合併症や後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを減らすことができます。

帯状疱疹かなと思ったら、早めにご相談ください。


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